5/30(火)、にアメリカからギューリック三世ご夫妻をお迎えし、来日歓迎会を催しました。ヴォーリズ学園とYMCA滋賀の共催で「日米人形交流」の集いを2021年12月に行ってから1年半を経て、ギューリックさんの来校が実現したことは感慨深いことでした。歓迎会は、ハンドベルの演奏、園児たちの合唱、県内に残る人形を保管してくださっている小学校の先生方からのお話などを交え和やかに進みました。国際コミュニケーションクラスの生徒による司会、通訳で運営された式典後、ギューリックさんは、「たいへん有意義な時間だった。祖父とヴォーリズ先生が出会ったくれたことに感謝している。」と述べられました。学園に来てくれた人形は、今も図書館から中高生に平和を語りかけてくれています。

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1920年代に日本とアメリカ合衆国の関係が険悪になりました。その時にこの関係を少しでも良くしようと努力されたのがギューリックさんのおじい様シドニー・ギューリック一世でした。アメリカ中から家庭にある人形を集め、日本の子供たちに贈る活動を進められました。日本側は渋沢栄一が窓口となりました。この時、滋賀県の担当をしたのがヴォーリズ先生でした。
お孫さんであるギューリック三世はおじい様の遺志を継ぎ、1986年から日本各地に新たに人形を送る活動を続けておられます。残念なことに人形の多くは戦時中に捨てられたり、焼失しました。そこで昨年度、このヴォーリズ学園とYMCAにも新しい人形が送られました。このように国際平和に大きな貢献をされているご夫妻に来校いただけたことは、私たちの誇りです。