デジタル地の塩

校長通信

2019/01/07
心の宝 ~新しい年,term5をむかえて~

2019年,新しい年明けましておめでとうございます。
皆さんはこの冬休みどのように過ごされたでしょうか。2018年の振り返りと2019年の目標を考える時間を持つことができたでしょうか。私自身,年末年始は例年とは違ってあまり余裕もなく,ゆっくり過ごすことはできませんでした。元旦に一年の目標や決意を立てて,1月2日はゆっくりテレビで,大学ラグビーと箱根駅伝のスポーツ観戦をするのが,我が家のというか,私の正月の過ごし方の定番になっているのですが,今年はそうもいかず,「箱根駅伝」のTV中継を時々横目で見みながら応援していました。
2019年,今年は何かと節目となる年になりそうです。「2019年は日本にとっても転機の年」という人もいます。ちょうど100年前の1919年,学園の歴史(まだその頃に学園はできていないのですが)に転機が訪れていました。創立者ヴォーリズ先生が建築設計した明治学院のチャペルで満喜子先生との国際結婚式が行われ,その後近江八幡でお二人の生活が始まった年です。「転機」というのは,「変わるきっかけ」という意味ですので,「どう変えるのか」というのが大事なポイントになると思います。お二人の結婚によって学園の礎が築かれたといってもよいかもしれません。100年後の2019年,私たちにとっても,「どう変わるのか」という課題を持って目標を定めることが大事かもしれません。私もじっくり考えて2019年の目標を決めたいと思います。
1919年は私の好きな詩人の宮澤章二さんの生まれた年でもあります。先に述べた「箱根駅伝」を見ながら,山道の苦しい走り,予期せぬアクシデントで襷を繋げなかった無念,どちらかというと,心が締め付けられる場面が多くあったのですが,それでも力と勇気を与えてくれる瞬間でした。宮澤さんの詩にこのようなものがあります。

走る者たちは ひたすら熱中して走る
走ること以外は心になく 全力で 走る
学ぶ者たちは ひたすら熱中して学ぶ
学ぶこと以外は心になく 全力で 学ぶ
走る喜び 学ぶ喜び 自らを鍛える喜び
それが 人間として生きる喜びを生む
ある期間 全身を その情熱で満たすこと
それは なにものにも代え難い心の宝だ
地上を満たして輝く 木の実 草の実たち
実るものはすべて 自らの光を実感する
───私は風雨に耐え 生きる努力をした
だから いま 輝いていい
新しい年を飾る 新しい光のなかで
命持つものは 輝くために存在するのだ

宮澤章二さんの「新しい光のなかで」という詩です。ひたすら走る,全力で走る,苦しいけど全力で取り組む,そして輝きながら走る姿に感動を覚えるのだと確信しました。しかしながら,いつまでも同じ色・同じ光で輝き続けるということは難しいことかもしれません。節目の時,一旦立ち止まって次の目標に向かって再び全力で取り組むことも大事なことかもしれません。
皆さんは,新しい年を飾る新しい光の中でどのように輝きますか。2019年は,是非,なにものにも代え難い心の宝を見つける年にして欲しいと思います。私自身も見つけたいと思います。
term5が始まりました。それぞれの学年の締めくくりをするtermでもあります。また,三年生の皆さんは,中学生活最後の締めくくりの時でもあります。ひたすら学び,ひたすら輝くtermとなりますように期待しています。

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学校法人ヴォーリズ学園 近江兄弟社中学校 EVENT MOVIE
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