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デジタル地の塩

校長通信

2018/07/20
酷暑の夏を乗り切る ~term2の終業にあたって~

7月5日から数日間にわたって,数十年に一度といわれる豪雨が西日本を中心に大きな被害をもたらしました。200名をこえる犠牲者を出し,いまだに行方不明者の捜索が続く豪雨災害,復旧活動も酷暑の中で過酷な作業となっています。この災害で日常の生活を一夜にして失い,避難所生活を余儀なくされている方々や,大事な家族や友人を亡くし悲しみのうちにおられる方々の心情を思えば,胸が締め付けられる思いでいっぱいです。「一日でも早い復興を」と言葉で表すことは簡単ですが,災害に遭われた方が背負っている大きな心の傷はすぐに癒えるものではありません。一生続くものかもしれませんが,それでも私たちは一日でも早い復興と心の傷が癒えることを祈るしかありません。皆さんとともに祈りましょう。
さて,term2はもっとも短い期間ながらも多くの行事やできごとがありました。中でも伝統の「英語暗唱大会」では,新たな取り組み(英語でのプレゼンテーション・スピーチ)が始まり,その第一歩を三年生の皆さんが創意工夫して進めてくれました。初めてのことで大変だったと思いますが,とても興味深い発表となりました。新たな伝統の幕開けになったのではないかと思っています。三年生の皆さんの頑張り,本当にありがとうございました。今日の平和礼拝でterm2が終わり,明日から夏休みが始まるとはいえ,夏季総体や夏の吹奏楽・合唱コンクール,夏期学習会と忙しい日々は続きます。日中の気温が35℃近い酷暑の夏ですが,十分な睡眠をとり,しっかりと水分補給をし,体調に気をつけてそれぞれの活動を続けて欲しいと思います。
このように学校での活動は続きますが,今日のterm2終業の時は一つの節目の時となります。そこで,この節目の時に今までの自分をしっかり「評価」して欲しいと思います。良かったことも悪かったことも全部,自分できちんと受け止めて「評価」して欲しいと思います。私は,term2の始業時に,皆さんに「一人ひとりの言葉で心と心が通いあうtermにしてほしい。」という話をしました。term1の後半に,心ないひと言で友だちを傷つけたという事象があったからです。このtermに友だちを励ます言葉,まわりが豊かになる言葉を見つけることができたでしょうか。このことについても是非「評価」対象にして欲しいと思います。「評価」の次は,次への「目標」を定めることが重要になります。三年生はこの夏をもってクラブ活動の締めくくりをし,次の進路の準備を始める時となります。二年生は,三年生から渡されたバトンをどう繋いでいくか。一年生は兄中生としての自覚をしっかり持つ時期となります。次への「目標」をどう定めるか,夏休みはそんな大事な時となります。酷暑の夏,普段できない体験もしながら,次への目標づくりに励んで欲しいと思います。
皆さんの夏の活躍を期待しています。

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