デジタル地の塩

校長通信

2018/03/19
2017年度term5終業にあたって ~人は皆違うが…~

3月18日,平昌冬季オリンピックに続いて,10日間の日程を終えて平昌パラリンピックも閉幕しました。長く厳しい寒さの冬もいつの間にか去り,学園のまわりはすでに春一色となりました。新しい季節の到来です。そして,新しい第一歩を踏み出す季節の始まりです。
先日,ある新聞のコラムに次のような言葉が紹介されました。『人は皆違い,基準や普通の人間などというものはないが,人としての魂は同じように持っている。』
先日亡くなった「車いすの天才物理学者」,スティーブン・ホーキング博士が6年前のロンドン・パラリンピックでのスピーチの中の言葉です。大学院在学中に21才で,難病である筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され,体の自由や言葉を失いながらも宇宙の謎に挑み続けた博士が,選手たちに送ったエールです。「人としての魂」とは,「人としての誇り」と言うことなのかもしれません。
人は,一人一人違った個性を持ち,それぞれ得意な分野や苦手な分野を必ず持っています。それは教科の学習などといった狭い範囲ではありません。人前で話すのが得意な人,苦手な人,走るのが早い人,長距離走の方が得意な人,慎重に考える人,思ったことをすぐにしないと気が済まない人等々,みんな同じ人だったら,おそらくつまらない世界になってしまうでしょう。一人一人が個性を持っていることで,お互いが認め合い,助け合う社会をつくることができるのです。
「ダイバーシティ」という言葉があります。「ダイバーシティ」とは,「多様性」と訳されていますが,みなさんにはあまり聞きなれない言葉かもしれません。しかし,この言葉がこれからの日本の,そして世界の常識になる日がすぐに訪れると私は思っています。「多様性」とは,性別や年齢,国籍など外見でわかるものだけではなく,それぞれの人の生い立ちであるとか,一人一人が持っている価値観,宗教観,性格などのように表面的には見えないものも多く含んでいます。そして,このダイバーシティつまり個々人の「違い」を尊重し受け入れること,そしてその違いに価値を見つけることが大事になってきます。「多様性」があることをただ認識するだけでなく,それから一歩先に進んで,人間性を認め合い,それぞれの能力を認め合い,ともに協力することで,新しい世界,未来を切り開くことが大事になってきます。みなさんが社会に出るときには,それが当たり前になっているのではないかと思います。
2017年度は皆さんにとってどんな年度・学年だったでしょうか。
クラスの仲間一人一人の個性を尊重し,共に協力し合えるクラスをつくることができたでしょうか。
新しい学年がはじまるまで,まだ2週間あまりあります。この間に今までの1年を振り返って,お互いを助け合い,尊重し合うことのできる仲間とともに,新たな学年へのスタートを切って欲しいと思います。
4月から新2年生・新3年生となり,近江兄弟社中学校の牽引役・要となって,成長した姿を見せて欲しいと願っています。

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学校法人ヴォーリズ学園 近江兄弟社中学校 EVENT MOVIE
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