デジタル地の塩

校長通信

2017/04/24
故 道城献一学園長を偲んで

今年の1月末より体調を崩して療養中されていた,道城学園長が4月22日にお亡くなりになりました。道城学園長は,体調の悪い中,3月の卒業式に出席いただき奨励や祝祷をしていただきました。また,この4月には,小中高のすべての入学式にも無理を押して参加され,新入生の皆さんの門出を祝っていただきましたが,すべての行事を終えたところで,その使命を終えられて天に召されました。道城学園長は今から36年前の1981年に学園に来られ,学園長,学園牧師として最後までお働きになりました。ご逝去の報を受けて,4月24日(月)に全体礼拝を持ちました。全体礼拝を行った礼拝堂は,今から10年前の2007年に完成したのですが,道城先生が,最もその完成を待ち望んでおられ,完成後もとても大切にされ,礼拝などの行事だけでなく「平和」を発信できる場所となるよう,ヴォーリズ平和礼拝堂と名付けられ,様々な行事,発表会や講演会などが行われました。道城先生は,最近の世界の情勢について随分心配され,生徒の皆さんに幾度もお話をされていました。
「世界は先が見通せない不安定な状況にあります。想像も及ばない速さで技術革新が進み,これまで常識とされてきた価値観が通じなくなり,人間の働き方や生き方を変わらざるをえない時代になっています。その典型的な例が人工知能による人間社会の劇的な変化です。人間が不要なものにされかねない時代が始まっている現実に,若い人たちは立ち向かっていかなければなりません。人間が主人公ではなくなる不安が増すばかりです。ヴォーリズ学園は,「イエスキリストを模範とする」人間教育を建学の精神に掲げ,今日まで心,身体,知性のバランスのとれた人間教育を目指してきました。どのような時代を迎えても,いのち,平和,環境を大切にした社会を築くために力を発揮して欲しい,一人ひとりが「地の塩・世の光」としての社会的使命を果たして欲しいと願ってきました。今後も時代がどのように変化しても,人間の命の尊さをしっかりと学び,お金やモノの豊かさや便利さだけに幸せを求めるのではなくて,人間が主人公となり,温かい心が通い合う社会を築いていって欲しい」と願っておられました。
私たちは,この学園で学び,道城学園長の遺志を継ぐ者として,心が通うあう仲間づくり,学校づくり,社会づくりをしていくことを,今一度心に刻みたいと思います。

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