デジタル地の塩

校長通信

2017/03/17
God Be with You Till We Meet You Again

3月14日,第70回卒業式が執り行われ,171名の卒業生の皆さんが本校を巣立っていきました。参加してくれた在校生代表の皆さんは,卒業生全員が礼拝堂をあとにするまで,大きな声で 讃美歌405番「神ともにいまして」を歌い続けてくれ,最初から最後まで,素晴らしい卒業式となりました。本当にありがとうございました。
今日をもって,2016年度term5が終了します。明日から2週間ほどの春休みになりますが,2年生の人は最高学年として,1年生の人は頼れる先輩として新入生を迎え入れる準備を進めて欲しいと思います。
卒業式の時にも少し紹介しましたが,昨年の暮れに「屋根をかける人」という本が出版されました。創立者のヴォーリズ先生の生き方が描かれた小説本ですが,その中にいかにもヴォーリズ先生らしいなと思われる箇所があったので,皆さんにもご紹介したいと思います。
バイブルクラスに集まった学生たちに「私たちは,これから大きな家を造らなければなりません。」とヴォーリズ先生が語られました。それに対して「家を造るって先生は大工でもされるのですか?」という素朴な質問に,先生は苦笑して,「そういう意味ではありません。これは比喩です。家には屋根がある。屋根というのはアメリカ人でも日本人でも,ペルシャ人でも,アフリカ人でも,等しく風雨から守る。その下にあたたかい団らんの場をつくる。私たちはいずれ,地球そのものを覆う広大な一枚の屋根をかける人になりましょう。きっとです。」
と,話をされている場面です。ヴォーリズ先生は建築家でもあったのですが,ただ単に建築するだけではなく,設計する段階でその土地の風土に合わせて間取りや空気の流れ道を考え,設計に工夫を加えたり,家族がゆったりとくつろげる場所を工夫したりと,家というより,そこに住む人の「生き方」までも考えられて設計されていたのではないかと思います。そして,それは建築という分野だけにとどまらず,自分の生き方として「世界の人々を包み込む大きな屋根」をつくる働きをしたいという先生の思いが示されているのではないかと思うのです。
さて,2016年度も終わり,新しい年度を迎える時がきました。これから迎える後輩達のために,新しいクラスの仲間達のために,自分に何ができるのかということを考える時間を持ってみてはいかがでしょうか。4月には,心の石段を一つ上った皆さんに会えることを期待しています。

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