学園

いのちの光

2017/11/01
いのちの光 『Do 求めなさい』 ~創立者の精神に学ぶ~

宗教センターニュース(2017年11月1日発行)

学園牧師 浅居 正信

あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、よこしまな曲がった時代の中で、非のうちどころのない神の子として、世にあって星のように輝き、命の言葉をしっかり保つでしょう。こうしてわたしは、自分が走ったことが無駄でなく、労苦したことも無駄ではなかっと、キリストの日に誇ることができるでしょう。          フィリピ2:13-16

11月のテーマは「DO! 創立者の精神に学ぶ」です。ヴォーリズ学園の教育活動は、ヴォーリズ先生のバイブルクラスに始まります。そして1922年、清友園幼稚園をヴォーリズ先生のパートナーである一柳満喜子先生が開設。その後1933年、吉田悦蔵先生たちが、近江勤労女学校設立し、現在のヴォーリズ学園があります。

フィリピの信徒への手紙は使徒パウロによって獄中で書かれたものとされています。獄中のパウロは拘束されながらも、主にある喜びに満たされ、フィリピの信徒へ手紙を送りました。
「神の恵みを受けて今日のわたしがある」それがパウロの思いでした。パウロは多くの働きをしましたが、それは自分の働きでも、成果でもなく、自慢や誇りでもありません。神様からの恵みを受けて、共に働き用いてくださったからです。パウロを守り、今を支え、未来を導いてくださるのは神さまであったからです。

明日が見えない不安の中で、暗闇とも思える闇が覆う世界で、働いても労苦しても実りが見えないこともありました。語っても 語っても成果が見えない中で
希望を失うこともありました。しかし、神の恵みが働いてくださることを確信していたからこそ、希望と喜びを告げる言葉を贈ったのです。

近江兄弟社の教育事業は、創立者をはじめ多くの協力者に支えられました。キリスト教の教えに基づき、祈りつつひとつひとつの事業を生み出して行きました。その創立者の「祈り」は「神の恵みが注がれていること」、「未来への希望を確信すること」でした。先行き不透明な時代のなかで、キリスト教に基づく信仰(視点)を大切にしてきたのです。

現実にあっては、目先のものにとらわれ、見た目の良さ、要領のよさを、結果が求められ、能力などにとらわれるものです。しかし、大切なことは、目には見えないけれど、わたしたちのうちに働いている何かを感じること。それを神の側からの恵み、わたしたちに与えられている使命とキリスト教は理解し信じます。今、はかりしれない恵みが注がれていることに感謝し、希望と喜びが与えられ未来に向かって「星のように輝く」ものでありたいと思います。

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アドベント礼拝についてクリスマスアドベントの意味と期間は?
学園では11月27日(月)にアドベント礼拝をおこないます。「アドベント」とはキリストの降臨・待降臨・降臨節(クリスマス前の4週間)・キリストの再臨という意味を持っています。実際のクリスマスアドベント期間というのはクリスマス(12月25日)の4回前の日曜日からクリスマスイブ(12月24日)までの約4週間のことを指します。早い年で11月27日から、遅い年でも12月3日にはアドベント期間です。今年のアドベントは12月3日でいちばん遅い日になります。この期間中は、クリスマスの準備期間のことです。

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