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英語ディベート部

2016/12/29
英語ディベート部 全国大会3位入賞!2016年を振り返って

2016年を振り返って(顧問 中川百合より)

12月に開催された「第11回全国高校生英語ディベート大会」で、3位入賞を果たしました。

個人では、2年生の中井大賀が優秀ディベーターに選ばれ、実力以上の結果が残せました。

ブログは、毎月更新しないといけないと思いながらも、少しの時間でもあれば、頭の中はディベートのことでいっぱい。

全国大会が終わり、やっと一息ついたところで、今年の1年を振り返ってみたいと思います。

今年は、試合に出られる2年生が二人しかいなかったので、3月に論題が発表された後、2年生二人と私の三人で、新論題に挑戦し始めました。新入部員は何人入ってくれるだろうと話しながら、ベーシックインカムを導入する時の財源確保の方法を議論し、税金の計算で頭が痛くなった時は、三人でパズドラをして休憩し(去年のチームではありえませんでしたが)、たった2週間で準備し、春大会に臨みました。

普段、4人でするパートを2人で出場するので、今年の春大会は結果は残せませんでしたが、1年の間に二人がとても成長していることを実感し、これなら今年も去年に続きベスト8に入れるかもしれないと実感しました。

そして、4月に1年生が14人も入部してくれて、喜びながらディベートを始めました。しかし、今年の論題は高校生にとっては大変難しいもので、入学したばかりの1年生には、ディベートも初めてなのに、論題の内容も理解できず、霧の中にいるような状態だったと思います。

今年の論題は、日本政府は、ベーシックインカムという基本所得を日本に住むすべての国民に配る社会保障制度を採用べきである。一度聞いただけでは、わかりません。しかも、ディベートする上での制約がいくつも付きました。分かりやすく説明すると、すべての国民に、大人10万円、子ども5万円を毎月無条件で支給する。その代わり、現在の国民年金、雇用保険制度、生活保護制度を廃止する。ただし、医療保険制度は現行のまま残るとするので、医療扶助や介護扶助は廃止されない。現金給付の部分がベーシックインカムにかわるというものです。およそ、130兆円の財源が必要になります。これを所得税、消費税、相続税のみで確保するプランを立てます。そして、ベーシックインカムを給付した後に起こるメリット、デメリットについて議論するのです。

1年生には、ディベートの方法を教えながら、社会保障制度の説明を一から始めました。今回は、社会保障制度だけでなく、税制度や日本経済についても理解できなければ議論できません。2年生でさえ、知らないことばかり。毎日、毎日論題についてリサーチし、難しい内容をわかりやすく説明することに心がけました。

毎年、「近江兄弟社高校英語ディベート部主催の練習会」を月1回開いています。今年は、5月、6月、7月、8月、10月、11月に開催しました。多いときで近畿2府4県、北陸、東海、中国地方から合わせておよそ14校、約120人の参加があります。今年4月は、いくつもの学校から問い合わせがあり、新しい論題についての解説をして欲しいと頼まれました。私は、英語の教員ではなく社会科の教員なのです。そうして、多くの学校と共に毎年、英語ディベートを楽しんでいます。この練習会開催は、部員にとっては大変です。自分たちも講習会や試合に参加するわけですが、たくさんの訪問者を向かえる準備も必要になります。これも部活動として大切な活動なのです。会場の準備から当日の司会まで、自分たちで考えて行動する。そして、来てくださった生徒や先生方に気持ちよく帰ってもらえるように工夫する。コミュニケーション能力と行動力を養っています。生徒の持っているいろいろな力を伸ばすことと共に、この練習会を開く一番の理由は、恩返しです。7年前に私がディベートをはじめた時、ディベートをしたことのない私や生徒に惜しみなく教えてくださった先生方のおかげで、私たちはここまで来ることができたのです。そのことを決して忘れてはいけないと思っています。

スカイプを使った練習試合もたくさんしました。全国各地に強豪校がいくつもあって、そうした強い学校との練習試合でチームのレベルは上がっていくのですが、遠くて簡単には行き来ができないので、スカイプでお願いするのです。ここは、運動部にはできない練習ですね。特に関西と関東では、毎年議論の流行が違うので、それを知ることが大切です。他地域の議論を知らずに全国大会で上位入賞することは不可能です。

そうして、9月に関西大会を向かえました。優勝校だけが全国大会に出場できる大会です。負けました。緊張しすぎて第一試合を引き分けてしまったのです。ここでの悔しさがバネになりました。10月の東海大会で優勝し、全国大会の出場権を獲得しました。11月の滋賀県大会は、5連覇をかけた大会でしたが、全国大会に向けて新しくした立論を使いこなすことができず、4位に終わりました。久しぶりに県大会で負けました。ものすごい脱力感でした。しかし、これがまた私たちを奮起させたのです。そうして、全国大会で3位になることができました。

7年前に英語ディベートをはじめて、初めて全国大会に出場したとき、予選5試合中、一度も勝てずに64校中63位でした。その後、38位、31位、14位、5位と順位を上げ、今年の予選は一度も負けず、決勝トーナメントへ進み、3位になりました。これは、7年前にディベートをはじめた生徒たちからの積み重ねの結果だと思います。

最後になりましたが、今年5年ぶりに県大会で負けて大切なことを再認識しました。それは、「結果が残せなくても生徒が頑張ったことにはかわりがない」ということです。どれだけがんばっても結果が残せない時があります。それでも、それまでの努力は、決して無駄ではありません。生徒一人ひとりの人生の礎に必ずやなっています。そう信じて、来年も新チームとともに頑張っていきたいと思います。

みなさま、良いお年をお迎えください。

2017年がみなさまにとって素晴らしい一年になりますようにお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

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