理事長挨拶

理事長 藤澤俊樹

ヴォーリズ学園理事長藤澤俊樹

これまでの100年も、そしてこれからの100年も!

昨年(2022年)は、ヴォーリズ学園にとって、創立100周年の節目の年でした。記念行事を通して、私たちは改めて、本学園は素晴らしい生徒・子どもと多くの支援者に恵まれた幸せな学園であることを実感することができました。そして2023年度、新たな世紀へのスタートを切りました。これからも生徒・子ども、そしてご支援いただく皆様とともに地域になくてはならない私学として次の100年の歩みを進んでまいりたいと決意を新たにしています。これからの100年も変わらぬご理解・ご支援をお願い申し上げます。
学園を取り巻く情勢は、大変厳しいと言わなければなりません。予想を超えて進む少子化・人口減・長引くコロナ禍・ロシアによるウクライナ侵攻等、閉塞感が社会全体に広がり、経済状況も危機的と言えます。しかし私たちは、未来を切り開く気概を持って、時代のターニングポイントを乗り超えていきたいと思います。2030年を想定した学園の中期展望「ヴォーリズみらい構想」を昨年末の「創立100周年記念式典」で発表しました。その実現に向けて今年度取り組む課題は以下の通りです。

(1)「いのちを大切にする教育」を学園の教育・保育の土台として確立します。

「いのちを大切にする教育」を、各校園で実践に繫げ、「ヴォーリズメソッド」として確立します。「心理的安全性」が保障されてこそ、子どもたち、生徒たち、そして教職員も、生き生きと学び働くことができます。それを土台に、時代が求める教育改革(「探求的な学び」「リベラルアーツ教育」「オンライン・オンデマンド・オンキャンパスの教育」「ハンズオン教育」「グローバルSDGs人財の育成」等)を推進します。

(2)市井校地を新たな教育のステージとして整備します。

新恵愛館(ラーニングコモンズ)はイノベーションに資する施設、学習機能強化・キャンパスライフ充実につながる施設となるよう検討します。併せて西館リニューアル、既存施設の整備案策定についても慎重に進めます。

(3)エデュケア事業を拡充します。

ヴォーリズ学園が運営するこども園3園・保育園3園それぞれが、地域・地元との連携を大切にしながら、「ヴォーリズメソッド」の確立に努力します。また安土ののはな保育園(旧安土保育園)建て替えに続き、金田東保育園の認定こども園化・建て替え事業に取り組みます。

(4)ハイド記念館等を学園の、そして地域の宝として保存活用します。

「ヴォーリズ記念館・ハイド記念館・教育会館保存活用推進協議会」を軸に、諸団体・大学等との連携をはかりながら、その保存活用事業を進めます。また県や市、活用業者の動向も踏まえながら、独自の寄付活動にも取り組みます。

(5)「ヴォーリズみらいビレッジ」構想を進めます。

浅小井校地・北之庄校地を、「ヴォーリズみらいビレッジ」として活用するための基本方針・運営体制を、現在、事業を展開する団体・事業者との会議(ヴォーリズみらいビレッジ運営連絡会議)に諮りながら決定します。近い将来、地域の皆様が集う、「地域創生」や「SDGs」に寄与する施設となるよう検討します。

(6)組織改革・経営体質の強化に努めます。

上記課題の達成には、強い組織力と一定の資金力が必要です。「学園機能の強化」のための学園や本部の組織改革を進め、権限と責任が一致し、エネルギーを最大限発揮できる学園組織を構築します。

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